ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、上値重い

 31日のニューヨーク外国為替市場でドル円は上値が重い。4時時点では150.46円と2時時点(150.55円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)はこの日、政策金利を予想通り5.25-5.50%で据え置くと発表。声明文ではインフレ目標に向けた進展が前回からさらに進んだことを示したが、金融政策の公表後は米金利の上昇とドル買いで反応。市場の想定ほどハト派な内容ではなかったとして、一時151.26円付近まで上昇する場面もあった。
 ただ、その後にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「FOMCは利下げに近づいているという感触を得ている」「9月FOMCで利下げが選択肢になる可能性ある」などの見解を示すと、今度はドル売り方向へと向かい、150.30円台まで押し戻された。

 ユーロドルは買い戻し。4時時点では1.0826ドルと2時時点(1.0809ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。FOMCの結果公表後に1.0802ドルまで本日安値を更新したが、パウエルFRB議長の発言が伝わると1.0830ドル台まで買い戻された。

 ユーロ円は4時時点では162.91円と2時時点(162.74円)と比べて17銭程度のユーロ高水準だった。163.40円台まで買い戻しが入る場面もあったが、ドル絡みの取引が中心となったため、買い戻しの勢いも長続きはしなかった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.64円 - 153.88円
ユーロドル:1.0802ドル - 1.0849ドル
ユーロ円:162.21円 - 166.53円

(岩間)
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