東京外国為替市場概況・10時 ドル円、下値を試す

 1日の東京外国為替市場でドル円は下値を試した。10時時点では149.43円とニューヨーク市場の終値(149.98円)と比べて55銭程度のドル安水準だった。150円前半で戻しが一巡すると、先行きの日米金利差の縮小を意識したドル売り円買いが再燃。150円割れで下げ足を速め、昨日安値149.61円も下回った。一旦持ち直すも仲値後には149.31円まで3月19日以来の安値を更新した。

 ユーロ円は軟調。10時時点では161.80円とニューヨーク市場の終値(162.36円)と比べて56銭程度のユーロ安水準だった。昨日の植田日銀総裁によるタカ派的な発言を意識した円高の流れが再開。日経平均が約970円安まで下げ幅を拡大したこともリスク回避の円買いを呼び、3月以来の162円割れまで弱含んだ。仲値後には161.68円までレンジの下限を広げている。

 ユーロドルは10時時点では1.0827ドルとニューヨーク市場の終値(1.0826ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。円相場中心の取引となり、1.0820ドル台を中心に小幅な上下に留まった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.31円 - 150.32円
ユーロドル:1.0822ドル - 1.0831ドル
ユーロ円:161.68円 - 162.71円


(小針)
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