東京外国為替市場概況・12時 NZドル 下落

 14日の東京外国為替市場でニュージーランド準備銀行(RBNZ)の利下げを受けてNZドルが下落した。RBNZは政策金利を5.50%から5.25%に引き下げた。市場では据え置きと引き下げ予想で拮抗していたが、利下げに市場は素直にNZドル売りで反応し、NZドル/ドルは0.6026ドル、NZドル円は88.13円まで下押した。

 ドル円は下落。12時時点では146.46円とニューヨーク市場の終値(146.84円)と比べて38銭程度のドル安水準だった。株高や時間外米長期金利の上昇も支えに一時147.19円まで上昇したが失速。岸田首相が自民党総裁選不出馬の意向を示したとの報道を受けて、政情の不透明への不安感もくすぶり146.70円台まで押し戻された。その後はいったん下げ渋ったが、RBNZの利下げを受けたNZドル円の下落や日経平均のマイナス圏に転じた動きも手がかりに146.08円まで弱含んだ。

 ユーロ円も売りに押される。12時時点では160.98円とニューヨーク市場の終値(161.42円)と比べて44銭程度のユーロ安水準だった。大幅高でスタートした日経平均がマイナス圏に転じた動きやドル円の下落が重しとなり、160.59円まで下値を広げた。

 ユーロドルは12時時点では1.0991ドルとニューヨーク市場の終値(1.0993ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。1.0990ドル近辺でのこう着相場が続いている。今晩の米7月消費者物価指数(CPI)待ちムードが強い。

 本日これまでの参考レンジ
ドル円:146.08円 - 147.19円
ユーロドル:1.0985ドル - 1.0998ドル
ユーロ円:160.59円 - 161.80円

(金)
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