株式明日の戦略-大幅安スタートも横ばいで終了、週間プラスで終われるか

 29日の日経平均は3日ぶり小幅反落。

 東証プライムの騰落銘柄数は値上がり637/値下がり944。三菱重工、川崎重工、IHIの重工大手3社が強めの上昇。個別に伊藤忠、第一三共、フジクラなどの動きが良かった。物件取得に関するリリースが好感された霞ヶ関キャピタルが大幅上昇。自己株取得を発表したSE H&Iやインバウンドテックが急騰した。エヌビディアの時間外の大幅安を受けて半導体株は売られた銘柄が多かった中、アドバンテストは寄り付き直後を安値に切り返し、プラスを確保した。

 一方、ディスコ、SCREEN、TOWA、レーザーテックなど半導体株が全般軟調。ニデックや楽天Gが大きめの下げとなった。決算が失望を誘ったイズミが7.8%安。Sansan、カバー、メドレーなどグロース色の強い銘柄が売りに押された。ドリコムやオルトプラスなど、直近で急騰していたゲーム株が一転急落した。

 本日、福岡証券取引所のQボード市場に新規上場したCross Eホールディングスは、公開価格割れからのスタートとなった。寄った後は大きくは動かなかったが、終値は初値を小幅に上回った。

 日経平均はほぼ横ばい。注目されたエヌビディアの時間外の反応は悪かったが、半導体株は常識的な下げにとどまった銘柄が多く、ネガティブな反応は限られた。小幅安でも体感的には上昇であったと思えるくらい、場中の動きはしっかりとしていた。本日の米国市場でエヌビディアがどう動くのかが注目されるが、下げることは織り込んでいるだけに、あすは米国からの弱材料にはある程度耐性を示すと思われる。先週末23日の終値が38364円で、きょうの終値が38362円。あすの動きが週間プラスかマイナスかを左右する。今週は月曜に大きく下げたものの、火曜日以降は買い意欲の強さがうかがえる。上昇して3週続伸を達成し、9月に良い流れを引き継ぎたいところだ。
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