欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、弱含み

 5日の欧州外国為替市場でドル円は弱含み。22時時点では143.09円と20時時点(143.49円)と比べて40銭程度のドル安水準だった。NY勢の参入後はしばらく143円台半ばでのもみ合いとなっていたが、8月ADP全米雇用報告が9.9万人増と市場予想の14.5万人増を下回ると、米金利の低下とともにドル売りで反応した。節目の143.00円を下抜けて、一時142.85円まで8月5日以来の安値更新。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より強い結果となったため、いったんは143.20円台まで買い戻しが入る場面もあったが、ADP全米雇用報告後の下げ分を取り戻すには至らなかった。
 なお、米10年債利回りは一時3.7250%前後と8月5日以来の水準まで低下した。

 ユーロドルは上値が重い。22時時点では1.1093ドルと20時時点(1.1098ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。米雇用指標後はドル売りの流れに沿って一時1.1120ドルまで上昇したが、一巡後は1.1080ドル台まで押し戻された。日米株価指数の失速でリスクオフの側面が意識されたほか、対円などでドル売りが一服した影響もあり、買いの勢いは長続きしなかった。

 ユーロ円は22時時点では158.74円と20時時点(159.25円)と比べて51銭程度のユーロ安水準だった。ドル円とユーロドルの影響を受けて、本日高値圏の159.40円台から158.60円台まで失速した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.85円 - 143.91円
ユーロドル:1.1075ドル - 1.1120ドル
ユーロ円:158.56円 - 159.47円

(岩間)
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