ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、乱高下

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は乱高下。2時時点では142.44円と24時時点(142.44円)とほぼ同水準だった。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「適切であれば利下げの前倒しを支持」との発言が伝わると、米金利の低下に連れてドル円は0時過ぎには141.78円まで弱含んだ。その後は、流動性が悪いこともあり、すぐに142.70円台まで買い戻された。
 しかし、グールズビー米シカゴ連銀総裁が「複数回の利下げはFRBの圧倒的なコンセンサス」などと発言したことや、ダウ平均が400ドル超下がり、ナスダック総合も大幅安になるなど軟調な米株の動きを嫌気し再び142円台を割り込む場面もあった。もっとも、8月5日安値141.70円が辛うじて支えられたことや、オセアニア通貨等を中心にリスク回避のドル買いの動きも同時に出たこともあり、再び142円半ばまで買われるなど、乱高下を繰り返した。

 ユーロドルは上値が重い。2時時点では1.1076ドルと24時時点(1.1101ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ安水準だった。リスクセンチメントに敏感なオセアニア通貨の売りに連れた面もあり、ユーロドルも上値が重く推移1.1071ドル付近まで弱含んだ。なお、株安だけではなく原油価格が昨年6月以来の水準まで売られたこともあり、豪ドル/ドルは0.6660ドル、NZドル/ドルは0.6156ドルまで下値を広げた。
 
 ユーロ円は弱含み。2時時点では157.78円と24時時点(158.14円)と比べて36銭程度のユーロ安水準。株安・原油安の影響を受けたリスク回避の動きでユーロ円は157.47円まで弱含んだ。また、ポンド円は186.52円、豪ドル円は94.78円、NZドル円は87.70円、ランド円は7.95円まで下値を広げるなどクロス円は全面安になった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.78円 - 144.01円
ユーロドル:1.1066ドル - 1.1155ドル
ユーロ円:157.47円 - 159.64円


(松井)
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