欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、買い優勢

 11日の欧州外国為替市場でドル円は買い優勢。22時時点では142.29円と20時時点(141.58円)と比べて71銭程度のドル高水準だった。8月米消費者物価指数(CPI)はコア指数が前月比で予想を上回ったうえ、米連邦準備理事会(FRB)が注目するスーパーコア指数も強い内容となったことを受けて大幅利下げ期待が後退。米長期金利の上昇とともにドル買いが活発化し、一時142.54円の本日高値まで買い上げられた。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、9月米連邦公開市場員会(FOMC)での0.25%利下げ確率は前日の66%から85%まで上昇している。

 ユーロドルは売り優勢。22時時点では1.1016ドルと20時時点(1.1048ドル)と比べて0.0032ドル程度のユーロ安水準だった。米CPI後にドル高が加速した流れに沿って一時1.1004ドルまで下げ、8月16日以来の安値を付けた。

 ユーロ円は22時時点では156.76円と20時時点(156.43円)と比べて33銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の急伸につれる形で156.90円台まで上げたが、ユーロドルが下落したため一段高にもならなかった。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:140.71円 - 142.54円
ユーロドル:1.1004ドル - 1.1052ドル
ユーロ円:155.50円 - 157.02円


(越後)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。