ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、頭重い

 11日のニューヨーク外国為替市場でドル円は頭が重い。24時時点では141.41円と22時時点(142.29円)と比べて88銭程度のドル安水準だった。8月米消費者物価指数(CPI)の結果を受けて、米大幅利下げ観測が後退すると一時142.54円と日通し高値を更新したものの、一時は3.68%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じるとドル円にも売りが出た。ダウ平均が一時700ドル超下落したほか、日経平均先物が急落したことも相場の重しとなり、141.25円付近まで下押しした。

 ユーロ円はさえない。24時時点では155.71円と22時時点(156.76円)と比べて1円05銭程度のユーロ安水準。ドル円の失速に伴う売りが出たほか、日米株価指数の下落を背景にリスク回避の円買いが入った。アジア時間の安値155.50円を下抜けて、24時前に一時155.46円と日通し安値を更新した。
 なお、ナイト・セッションの日経平均先物は一時3万6300円まで上昇したものの、NY市場に入り急落。大証終値比360円安の3万5410円まで値を下げた。

 ユーロドルは小安い。24時時点では1.1011ドルと22時時点(1.1016ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ安水準だった。欧米株相場の下落を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.1002ドルと本日安値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:140.71円 - 142.54円
ユーロドル:1.1002ドル - 1.1055ドル
ユーロ円:155.46円 - 157.02円


(中村)
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