欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、軟調

 12日の欧州外国為替市場でドル円は軟調。22時時点では142.09円と20時時点(142.62円)と比べて53銭程度のドル安水準だった。8月米卸売物価指数(PPI)がコア指数ともに前年比で予想を下回ったことを背景に米長期金利の低下とともに売りが優勢に。ナイト・セッションの日経平均先物が420円下落したことも嫌気され、一時141.91円まで本日安値を更新した。

 ユーロドルは小幅高。22時時点では1.1025ドルと20時時点(1.1022ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下に伴って買いが散見され、一時1.1035ドルと本日高値を付けた。ただ、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の定例記者会見が始まったこともあり、次第に様子見ムードが広がった。
 なお、欧州中央銀行(ECB)は予想通り政策金利を4.25%から3.65%に引き下げることを決定。ラガルド総裁は今のところ、「ユーロ圏の成長リスクは下振れ方向」「インフレは2025年のうちに2%に低下する見込み」などと発言している。

 ユーロ円は売り優勢。22時時点では156.67円と20時時点(157.20円)と比べて53銭程度のユーロ安水準だった。ドル円や日経平均先物の下落につれる形で一時156.54円まで下げ足を速めた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:141.91円 - 143.04円
ユーロドル:1.1006ドル - 1.1035ドル
ユーロ円:156.54円 - 157.51円


(越後)
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