ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ドル円、4日続落

 13日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4日続落。終値は140.85円と前営業日NY終値(141.82円)と比べて97銭程度のドル安水準だった。8月米輸入物価指数が予想を下回ったことが分かると全般ドル売りが進行。12日付の米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記事を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が来週17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の大幅利下げに動くとの観測が盛り返す中、一時140.29円と年初来安値を更新した。
 ただ、売り一巡後は下げ渋る展開に。昨年12月28日の安値140.25円や節目の140.00円がサポートとして働くと4時前に141.01円付近まで下げ幅を縮めた。9月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が予想を上回ったことも相場を下支えした。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、来週のFOMCで0.25%の利下げを予想する確率は55%に低下した一方、0.50%の利下げを予想する確率は45%に上昇し、ほぼ拮抗した。

 ユーロドルはほぼ横ばい。終値は1.1075ドルと前営業日NY終値(1.1074ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。米大幅利下げ観測を背景にユーロ買い・ドル売りが先行すると、22時過ぎに一時1.1102ドルと日通し高値を更新した。ただ、米ミシガン消費者態度指数が予想を上回ったことが分かると1.1073ドル付近まで押し戻された。
 もっとも、NY市場に限れば狭いレンジでの取引に終始した。欧州中央銀行(ECB)の金融イベントを終えたうえ、週末とあって様子見ムードが強く、方向感が出にくい面もあった。

 ユーロ円は反落。終値は156.00円と前営業日NY終値(157.07円)と比べて1円07銭程度のユーロ安水準。23時過ぎに一時155.62円と日通し安値を付けたものの、11日の安値155.46円が目先サポートとして働くと下げ渋った。総じてドル円につれた動きとなった。

本日の参考レンジ
ドル円:140.29円 - 141.87円
ユーロドル:1.1070ドル - 1.1102ドル
ユーロ円:155.62円 - 157.18円

(中村)
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