ニューヨーク外国為替市場概況・4時 ドル円、軟調

 18日のニューヨーク外国為替市場でドル円は軟調。4時時点では141.14円と2時時点(141.88円)と比べて74銭程度のドル安水準だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)はFFレート誘導目標を現在の5.25-5.50%から4.75-5.00%に引き下げた。市場予想(5.00-5.25%に引き下げ)を超える0.50%の利下げとなったことから、結果公表後はドル売りが優勢に。米金利の低下とともに一時140.45円まで値を下げた。
 ただ、売り一巡後は141円台半ばまで下げ幅を縮小した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長はFOMC後の会見で「雇用とインフレのリスクはほぼ均衡している」「FRBは今後も会合ごとに決定を下していく」との見解を示したほか、「FRBが急いでいることを示唆する予測は何もない」「0.50%の利下げを新たなペースと見なすべきではない」などと言及。早いペースでの追加利下げに対する警戒感が緩み、ドルの買い戻しが入った。
 なお、同時に公表されたFOMCメンバーによる金利見通しでは、2024年末時点の中央値が4.375%、25年末時点が3.375%、26年末時点が2.875%となった。想定通りであれば年内に0.5%、来年は計1.0%の追加利下げが実施されることになる。

 ユーロドルは強含み。4時時点では1.1148ドルと2時時点(1.1124ドル)と比べて0.0024ドル程度のユーロ高水準だった。FOMC後は全般にドル売りが進んだ流れに沿って、一時1.1189ドルと8月27日以来の高値を更新。もっとも、パウエルFRB議長の発言が伝わったことでドルの買い戻しが入ると、1.11ドル台前半まで伸び悩んだ。
 
 ユーロ円は4時時点では157.34円と2時時点(157.83円)と比べて49銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落につれて157.13円付近まで弱含む場面があったものの、その後は157円台後半まで下げ渋った。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:140.45円 - 142.42円
ユーロドル:1.1108ドル - 1.1189ドル
ユーロ円:157.05円 - 158.32円

(岩間)
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