東京マーケットダイジェスト・24日 円安・株高

(24日15時時点)
ドル円:1ドル=144.10円(前営業日NY終値比△0.49円)
ユーロ円:1ユーロ=160.17円(△0.60円)
ユーロドル:1ユーロ=1.1116ドル(△0.0005ドル)
日経平均株価:37940.59円(前営業日比△216.68円)
東証株価指数(TOPIX):2656.73(△14.38)
債券先物12月物:145.11円(△0.64円)
新発10年物国債利回り:0.805%(▲0.055%)
ユーロ円TIBOR3カ月物:0.25600%(横ばい)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な国内経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は強含み。しばらくは前日終値を挟んだ水準で神経質に上下していたが、次第に買いが強まった。植田日銀総裁はこの日の講演で「政策判断にあたり時間的な余裕がある」などと発言。前週末の記者会見と同じく、早期の追加利上げを急がない姿勢を示したと受け止められ、為替市場では円売りで反応した。15時過ぎには一時144.23円まで値を上げた。

・豪ドルは伸び悩み。豪準備銀行(RBA)は政策決定理事会で、政策金利を現状の4.35%で据え置くことを決定。声明では「インフレ率は依然として高すぎる」「インフレ率が持続可能な形でターゲットレンジに向かって収束していると確信できるまで、金融政策は十分に引き締め的である必要」などの見解を示した。
 ほぼ前回の声明文と同様の内容であったが、タカ派的な姿勢を維持したことから、金融政策の公表後は豪ドル買いで反応。対ドルでは0.6869ドル、対円では98.95円まで上昇する場面があった。ただ、その後にブロックRBA(豪準備銀行)総裁が「今回は利上げをまったく検討しなかった」と述べると、対ドルで0.6824ドル、対円で98.30円台まで失速した。

・ユーロ円は強含み。159円台半ばを挟んだ水準でのもみ合いとなっていたが、日銀総裁の発言を手掛かりにした円売りの流れに沿って160.30円まで上値を伸ばした。

・ユーロドルはもみ合い。1.1110ドルを挟んだ狭いレンジ内での値動きに終始した。

・日経平均株価は4日続伸。昨日のダウ工業株30種平均が連日で過去最高値を更新したことを受け、投資家心理の改善を受けた買いが入った。日銀の早期利上げ観測が後退し、外国為替市場で円買い圧力が和らいだとの思惑も相場の支えとなり、指数は一時700円超上昇。もっとも、その後は相場の短期的な過熱感が意識され、利益確定目的の売りに上値を抑えられた。

・債券先物相場は3営業日ぶりに反発。植田日銀総裁は先週末の記者会見や本日の講演で、追加利上げを急がない姿勢を示した。日銀総裁の発言を手掛かりにした買いが入り、145円11銭の高値引けとなった。

(岩間)
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