NYマーケットダイジェスト・25日 ダウ反落・金利上昇・ドル高
(25日終値)
ドル・円相場:1ドル=144.75円(前営業日比△1.52円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.16円(△1.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1133ドル(▲0.0047ドル)
ダウ工業株30種平均:41914.75ドル(▲293.47ドル)
ナスダック総合株価指数:18082.21(△7.69)
10年物米国債利回り:3.78%(△0.05%)
WTI原油先物11月限:1バレル=69.69ドル(▲1.87ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2684.7ドル(△7.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) 11.0% 14.2%
8月米新築住宅販売件数
(前月比) ▲4.7% 10.3%・改
(件数) 71.6万件 75.1万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。中国の景気支援策を受けてこの日も上海総合指数が大幅に上昇すると、投資家のリスク選好ムードが高まり円売り・ドル買いが先行。23時発表の8月米新築住宅販売件数が予想を上回ると米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが加速した。市場では「月末・四半期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれた。前日の高値144.68円を上抜けると一時144.84円と4日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは反落。独長期金利の上昇に伴うユーロ買いが先行すると、22時過ぎに一時1.1214ドルと昨年7月20日以来約1年2カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、1.12ドル台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが強まると一転下落し、2時過ぎに1.1122ドルと日通し安値を更新した。市場では「昨年7月18日の高値1.1276ドルが重要なレジスタンスとして意識されている」との声が聞かれたほか、「月末と四半期末が近づく中、節目として意識されていた1.1200ドルを上抜けたあとは持ち高調整などのユーロ売り・ドル買いに押された」との指摘があった。
・ユーロ円は続伸。中国株相場の上昇などを背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが先行。21時30分前に一時161.67円と3日以来の高値を付けた。ただ、ユーロドルの失速につれた売りが出ると徐々に上値を切り下げ、2時30分過ぎには160.84円付近まで伸び悩んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。過熱感や高値警戒感も意識された。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も反落した。
明日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長など複数のFRB高官発言が予定されている。内容を見極めたいとの雰囲気もあり、主力株の一部には売りが出やすかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続伸し、7月16日以来約2カ月ぶりの高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。8月米新築住宅販売件数が予想より強い内容だったことが分かると売りが優勢となった。なお、米5年債入札は「無難」と受け止められた。
・原油先物相場は反落。中国が発表した幅広い金融緩和措置を背景とする買いが一服すると、それだけでは不十分との見方が浮上して原油売りが優勢となった。また、ユーロ安・ドル高の流れの中、ドル建てで取引される原油の割高感が意識されたことも、相場の重しとなった。
・金先物相場は6日続伸。FRBの追加利下げ観測を背景として、金の堅調地合いが続いた。もっとも、ユーロ安・ドル高の流れの中でドル建てで取引される金の割高感が意識されたこともあり伸び悩んだ。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=144.75円(前営業日比△1.52円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.16円(△1.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1133ドル(▲0.0047ドル)
ダウ工業株30種平均:41914.75ドル(▲293.47ドル)
ナスダック総合株価指数:18082.21(△7.69)
10年物米国債利回り:3.78%(△0.05%)
WTI原油先物11月限:1バレル=69.69ドル(▲1.87ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2684.7ドル(△7.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) 11.0% 14.2%
8月米新築住宅販売件数
(前月比) ▲4.7% 10.3%・改
(件数) 71.6万件 75.1万件・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。中国の景気支援策を受けてこの日も上海総合指数が大幅に上昇すると、投資家のリスク選好ムードが高まり円売り・ドル買いが先行。23時発表の8月米新築住宅販売件数が予想を上回ると米長期金利の上昇とともに全般ドル買いが加速した。市場では「月末・四半期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれた。前日の高値144.68円を上抜けると一時144.84円と4日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは反落。独長期金利の上昇に伴うユーロ買いが先行すると、22時過ぎに一時1.1214ドルと昨年7月20日以来約1年2カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、1.12ドル台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが強まると一転下落し、2時過ぎに1.1122ドルと日通し安値を更新した。市場では「昨年7月18日の高値1.1276ドルが重要なレジスタンスとして意識されている」との声が聞かれたほか、「月末と四半期末が近づく中、節目として意識されていた1.1200ドルを上抜けたあとは持ち高調整などのユーロ売り・ドル買いに押された」との指摘があった。
・ユーロ円は続伸。中国株相場の上昇などを背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが先行。21時30分前に一時161.67円と3日以来の高値を付けた。ただ、ユーロドルの失速につれた売りが出ると徐々に上値を切り下げ、2時30分過ぎには160.84円付近まで伸び悩んだ。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は5日ぶりに反落。連日で史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが優勢となった。過熱感や高値警戒感も意識された。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も反落した。
明日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長など複数のFRB高官発言が予定されている。内容を見極めたいとの雰囲気もあり、主力株の一部には売りが出やすかった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら3日続伸し、7月16日以来約2カ月ぶりの高値で取引を終えた。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。8月米新築住宅販売件数が予想より強い内容だったことが分かると売りが優勢となった。なお、米5年債入札は「無難」と受け止められた。
・原油先物相場は反落。中国が発表した幅広い金融緩和措置を背景とする買いが一服すると、それだけでは不十分との見方が浮上して原油売りが優勢となった。また、ユーロ安・ドル高の流れの中、ドル建てで取引される原油の割高感が意識されたことも、相場の重しとなった。
・金先物相場は6日続伸。FRBの追加利下げ観測を背景として、金の堅調地合いが続いた。もっとも、ユーロ安・ドル高の流れの中でドル建てで取引される金の割高感が意識されたこともあり伸び悩んだ。
(中村)