ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、買い一服

 30日のニューヨーク外国為替市場でドル円は買い一服。2時時点では143.10円と24時時点(143.03円)と比べて7銭程度のドル高水準。月末・期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けてドル買いが優勢になったが、その後も堅調に推移し143.37円まで上値を広げた。しかし、ボスティック米アトランタ連銀総裁が「労働市場が引き続き弱ければ、さらに50bpの利下げも検討」との発言が伝わったことで、米長期金利が3.75%台まで低下した。ドル円の買いも一服となり、米金利の低下に連れて143.06円付近まで弱含んだ。なお、グールズビー米シカゴ連銀総裁も複数回の利下げの可能性を示唆した。

 ユーロドルは下げ渋り。2時時点では1.1148ドルと24時時点(1.1158ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準だった。ロンドンフィキシングに向けてユーロ売りが進むと、その流れが継続し1.1135ドルまで下押しした。また、ユーロポンドが2022年4月以来となる0.8313ポンドまで下がったことも上値を抑えた。しかし、ドル円同様にFRB要人のハト派発言が伝わると下げ渋った。
 
 ユーロ円はもみ合い。2時時点では159.53円と24時時点(159.58円)と比べて5銭程度のユーロ安水準。160円手前の重さを確認し、159円半ばまでも戻しもみ合いになっている。ドル相場になりつつあることで、クロス円の値動きは徐々に限られてきている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.65円 - 143.37円
ユーロドル:1.1135ドル - 1.1209ドル
ユーロ円:158.11円 - 159.98円


(松井)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。