欧州外国為替市場概況・20時 ユーロドル、売り優勢

 1日の欧州外国為替市場でユーロドルは売り優勢。20時時点では1.1088ドルと17時時点(1.1115ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ安水準だった。レーン・フィンランド中銀総裁が「10月会合での利下げの根拠は増した」などの見解を示し、前日のラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁に続いて、ECB当局者から追加利下げに前向きな発言が伝わった。欧州長期金利の低下も重しとなり、1.1084ドルまで売られた。なお、9月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値は前年比・コア前年比ともに市場予想通りであった。

 ドル円は上値が重い。20時時点では143.73円と17時時点(144.17円)と比べて44銭程度のドル安水準だった。時間外の米10年債利回りが低下するのをながめ、143.63円付近まで下押し。その後、売りの勢いは一服するも戻りは143円台後半で限られた。

 ユーロ円は下落。20時時点では159.36円と17時時点(160.24円)と比べて88銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドル・ドル円共に下げた影響を受けて、159.30円まで日通し安値を更新した。時間外のダウ平均先物が軟調に推移していることも重しとなったもよう。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.37円 - 144.53円
ユーロドル:1.1084ドル - 1.1144ドル
ユーロ円:159.30円 - 160.91円



(川畑)
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