ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、下落

 1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下落。24時時点では143.60円と22時時点(144.03円)と比べて43銭程度のドル安水準だった。「イランはイスラエルへの弾道ミサイル攻撃を準備している」との報道が伝わると、中東の地政学リスクが意識されて米国株相場が下げ幅を拡大。米長期金利も大幅に低下し、為替市場ではリスク回避の円買いが優勢となった。23時過ぎは一時142.98円と日通し安値を付けた。米ホワイトハウス高官は「イランはイスラエルに弾道ミサイルによる攻撃を近く仕掛ける準備をしている。米国はその兆候を得た」と明らかにした。
 なお、23時発表の米経済指標は9月米ISM製造業景況指数が予想を下回った一方、8月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が予想を上回るなど、強弱入り混じる結果となった。

 ユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.1076ドルと22時時点(1.1071ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。中東情勢の緊迫化を背景にリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.1059ドルと日通し安値を更新したものの、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると下げ渋った。

 ユーロ円は24時時点では159.06円と22時時点(159.46円)と比べて40銭程度のユーロ安水準。ダウ平均が一時380ドル超下落するなど、米国株相場が軟調に推移するとリスク・オフの円買いが優勢となり、23時過ぎに一時158.43円と本日安値を付けた。
 なお、ナイト・セッションの日経平均先物は大証終値比1030円安の3万7740円まで下落する場面があった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:142.98円 - 144.53円
ユーロドル:1.1059ドル - 1.1144ドル
ユーロ円:158.43円 - 160.91円


(中村)
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