東京外国為替市場概況・17時 ドル円、強含み

 2日午後の東京外国為替市場でドル円は強含み。17時時点では144.04円と15時時点(143.70円)と比べて34銭程度のドル高水準だった。日経平均の大幅下落を背景としたリスク回避の円買いは一服。欧州勢が参入するにつれて過度なリスク警戒感が後退し、円売り戻しが優勢となった。時間外の米10年債利回りの上昇も支えに144円台を回復すると、本日高値の144.19円に面合わせする場面も見られた。
 この後17時45分から石破・新首相と植田日銀総裁の会談が予定されている。

 ユーロ円は上昇。17時時点では159.41円と15時時点(158.95円)と比べて46銭程度のユーロ高水準だった。ドル円につれて水準を切り上げ、現物の欧州株が総じて底堅く推移するのを眺めて上値を試す展開に。東京昼過ぎにつけた159.62円をわずかに上抜けて、159.63円まで日通し高値を更新した。
 また、15時前に190.40円台まで下落したポンド円も大きく買い戻され、191.68円まで本日レンジの上限を広げた。

 ユーロドルは小じっかり。17時時点では1.1067ドルと15時時点(1.1062ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。14時台に1.10ドル半ばの底堅さを確認し、1.1073ドル付近まで持ち直した。なお、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁の発言「成長リスクは引き続き下振れ方向」が伝わっている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.43円 - 144.19円
ユーロドル:1.1054ドル - 1.1074ドル
ユーロ円:158.71円 - 159.63円


(小針)
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