ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、伸び悩み

 4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は伸び悩み。24時時点では148.49円と22時時点(148.65円)と比べて16銭程度のドル安水準だった。良好な9月米雇用統計を受けて米大幅利下げ観測が後退すると、米長期金利の急上昇とともに円売り・ドル買いが先行。22時過ぎに一時148.80円と約1カ月半ぶりの高値を付けた。
 ただ、節目の149.00円や8月16日の高値149.35円、同月15日の高値149.39円がレジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利の上昇が一服したことも相場の重し。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、11月6-7日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利下げを予想する確率は前日の32.1%から5.5%程度まで低下した。

 ユーロドルは下げ止まり。24時時点では1.0970ドルと22時時点(1.0961ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。米雇用統計の上振れをきっかけに全般ドル買いが先行すると一時1.0959ドルと日通し安値を更新したものの、売りが一巡するとひとまず下げ渋った。

 ユーロ円は24時時点では162.89円と22時時点(162.93円)と比べて4銭程度のユーロ安水準。22時30分前に一時163.12円と本日高値を付けたものの、9月27日の高値163.49円がレジスタンスとして働くと伸び悩んだ。ドル円と似た動きとなった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.92円 - 148.80円
ユーロドル:1.0959ドル - 1.1040ドル
ユーロ円:161.01円 - 163.12円

(中村)
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