欧州マーケットダイジェスト・8日 株安・金利低下・円失速
(8日終値:9日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=148.24円(8日15時時点比△0.27円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.69円(△0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0974ドル(▲0.0009ドル)
FTSE100種総合株価指数:8190.61(前営業日比▲113.01)
ドイツ株式指数(DAX):19066.47(▲37.63)
10年物英国債利回り:4.184%(▲0.024%)
10年物独国債利回り:2.243%(▲0.013%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月独鉱工業生産
(前月比) 2.9% ▲2.9%・改
(前年比) ▲2.7% ▲5.6%・改
8月仏貿易収支
73.71億ユーロの赤字 60.42億ユーロの赤字・改
8月仏経常収支
6億ユーロの赤字 0億ユーロの黒字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。中東情勢の緊迫化が続いているほか、香港ハンセン指数が急落するなど、アジア各国の株価指数が軟調に推移するとリスク・オフの円買い・ドル売りが先行。ナイト・セッションの日経平均先物が下落して始まったことも相場の重しとなり、一時147.35円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。日経平均先物の持ち直しに伴う円売り・ドル買いが出たほか、ダウ先物の上昇が相場を下支えした。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.0549%前後と8月1日以来およそ2カ月ぶりの高水準を記録すると全般ドル買いが活発化し、24時過ぎには148.36円と日通し高値を付けた。
・ユーロドルは上値が重かった。ユーロポンドなどユーロクロスの上昇につれた買いが入ると、前日の高値1.0987ドルを上抜けて一時1.0997ドルと日通し高値を付けたものの、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢になると一転下落した。0時30分過ぎには一時1.0961ドルと本日安値を付けた。
ただ、前日の安値1.0954ドルや4日の安値1.0951ドルが目先サポートと意識されると下げ渋った。米長期金利が低下に転じたことも相場の下支え要因。
なお、カザークス・ラトビア中銀総裁は「データは10月の欧州中央銀行(ECB)理事会での利下げを示唆している」と述べたほか、バスレ・スロベニア中銀総裁は「10月の利下げは選択肢の一つ」「10月に利下げしても、12月はオープン」などと発言。また、ナーゲル独連銀総裁も「10月の利下げにオープン」などと話した。
・ユーロ円はじり高。日本時間夕刻に一時162.00円付近まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値161.91円がサポートとして働くと買い戻しが進んだ。NY市場ではユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入ったため、23時過ぎに一時162.82円と日通し高値を付ける場面があった。
・ロンドン株式相場は反落。市場では「中国で大型の追加景気刺激策が打ち出される」との期待が出ていたものの、経済政策の内容が物足りないとの受け止めから失望売りが広がった。銅など非鉄金属の先物相場が下落したことで、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られ相場を押し下げた。原油安を背景にBPやシェルなどエネルギー株も値を下げた。
・フランクフルト株式相場は続落。香港ハンセン指数が急落するなど、アジア各国の株価指数の下げが目立つ中、独市場でもリスク回避目的の売りが優勢となった。個別ではポルシェ(4.00%安)やBASF(3.60%安)、シーメンス(2.28%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ観測や欧州株安を背景に独国債に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=148.24円(8日15時時点比△0.27円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.69円(△0.18円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0974ドル(▲0.0009ドル)
FTSE100種総合株価指数:8190.61(前営業日比▲113.01)
ドイツ株式指数(DAX):19066.47(▲37.63)
10年物英国債利回り:4.184%(▲0.024%)
10年物独国債利回り:2.243%(▲0.013%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
8月独鉱工業生産
(前月比) 2.9% ▲2.9%・改
(前年比) ▲2.7% ▲5.6%・改
8月仏貿易収支
73.71億ユーロの赤字 60.42億ユーロの赤字・改
8月仏経常収支
6億ユーロの赤字 0億ユーロの黒字・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。中東情勢の緊迫化が続いているほか、香港ハンセン指数が急落するなど、アジア各国の株価指数が軟調に推移するとリスク・オフの円買い・ドル売りが先行。ナイト・セッションの日経平均先物が下落して始まったことも相場の重しとなり、一時147.35円と日通し安値を付けた。
ただ、売り一巡後は買い戻しが優勢に。日経平均先物の持ち直しに伴う円売り・ドル買いが出たほか、ダウ先物の上昇が相場を下支えした。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.0549%前後と8月1日以来およそ2カ月ぶりの高水準を記録すると全般ドル買いが活発化し、24時過ぎには148.36円と日通し高値を付けた。
・ユーロドルは上値が重かった。ユーロポンドなどユーロクロスの上昇につれた買いが入ると、前日の高値1.0987ドルを上抜けて一時1.0997ドルと日通し高値を付けたものの、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢になると一転下落した。0時30分過ぎには一時1.0961ドルと本日安値を付けた。
ただ、前日の安値1.0954ドルや4日の安値1.0951ドルが目先サポートと意識されると下げ渋った。米長期金利が低下に転じたことも相場の下支え要因。
なお、カザークス・ラトビア中銀総裁は「データは10月の欧州中央銀行(ECB)理事会での利下げを示唆している」と述べたほか、バスレ・スロベニア中銀総裁は「10月の利下げは選択肢の一つ」「10月に利下げしても、12月はオープン」などと発言。また、ナーゲル独連銀総裁も「10月の利下げにオープン」などと話した。
・ユーロ円はじり高。日本時間夕刻に一時162.00円付近まで値を下げたものの、アジア時間に付けた日通し安値161.91円がサポートとして働くと買い戻しが進んだ。NY市場ではユーロドルの下落につれた売りが出た半面、ドル円の上昇につれた買いが入ったため、23時過ぎに一時162.82円と日通し高値を付ける場面があった。
・ロンドン株式相場は反落。市場では「中国で大型の追加景気刺激策が打ち出される」との期待が出ていたものの、経済政策の内容が物足りないとの受け止めから失望売りが広がった。銅など非鉄金属の先物相場が下落したことで、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が売られ相場を押し下げた。原油安を背景にBPやシェルなどエネルギー株も値を下げた。
・フランクフルト株式相場は続落。香港ハンセン指数が急落するなど、アジア各国の株価指数の下げが目立つ中、独市場でもリスク回避目的の売りが優勢となった。個別ではポルシェ(4.00%安)やBASF(3.60%安)、シーメンス(2.28%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ観測や欧州株安を背景に独国債に買いが入った。
(中村)