東京外国為替市場概況・10時 豪ドル、強含み

 17日の東京外国為替市場で豪ドルは強含み。9月の豪雇用統計は失業率が予想の4.2%を下回る4.1%に、新規雇用者数も予想を上振れた。また、常勤雇用者数が大幅に伸びるなど総じて好結果だった。この結果を受けて豪3年債利回りは7月31日以来となる3.83%台まで急騰し、豪ドルも連れて対ドルで0.6695ドル、対円で100.14円まで強含んだ。

 ドル円は上値が重い。10時時点では149.54円とニューヨーク市場の終値(149.64円)と比べて10銭程度のドル安水準だった。反発して始まった日経平均がマイナスに転じると9時過ぎには149.44円まで下押しした。豪ドル円の買いや東京仲値の値決めにかけては買い支えられる場面もあったが、伸び悩み上値が重い。なお、時間外の米10年債利回りは4.03%近くまで上昇しているが、ドル買いは限られた。
 
 ユーロドルは値動き限定的。10時時点では1.0863ドルとニューヨーク市場の終値(1.0862ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。一時1.0856ドルまで弱含み昨日安値1.0853ドルに近づいたが、対円でのドル売りや豪ドル/ドルの買いなどで下値は支えられた。もっとも、上値をトライする勢いもなく、依然として限られたレンジからは抜け出せていない。

 ユーロ円はもみ合い。10時時点では162.45円とニューヨーク市場の終値(162.54円)と比べて9銭程度のユーロ安水準だった。下押しを162.30円にとどめ162円半ばまで戻した。ただ、ドル円の上値が重いことで、ユーロ円ももみ合いから抜け出せていない。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.44円 - 149.66円
ユーロドル:1.0856ドル - 1.0870ドル
ユーロ円:162.30円 - 162.67円


(松井)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。