21日香港株=反発して始まるか、中国LPRが注目材料

 週明け21日の香港市場は、前週末の米株高の流れを引き継ぎ続伸して始まるか。米長期金利の上昇が一服したことで運用リスクが取りやすくなると予想する。18日のNY債券市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りは前日比0.01%低い4.08%で終えた。17日に利下げを決めた欧州中央銀行(ECB)に続き、主要な中央銀行が追加利下げに踏み切るとの観測も広がりそうだ。

 四半期決算や業績見通しを材料とする個別物色の動きも相場を支えるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の中国平安保険(02318)が2024年7-9月期決算を発表する。また、寄り付き前に最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)が公表される。中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝行長は9月24日、LPRが前月比0.2-0.25%下がる見通しを示しており、実際の引き下げ幅が注目の材料となる。

 18日のNY株式相場はダウ平均が小幅ながら3日続伸し、連日で取引時間中と終値の最高値を更新した。ハイテク株主体のナスダック総合も3日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、JDドットコム(09618)、中国4大商業銀行の中国建設銀行(00939)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って引けた。
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