ニューヨーク外国為替市場概況・24日 ドル円、4日ぶり反落

 24日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4営業日ぶりに反落。終値は151.83円と前営業日NY終値(152.76円)と比べて93銭程度のドル安水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.17%台まで低下すると全般ドル売りが先行。ダウ平均や日経平均先物が下落したことなども相場の重しとなり、2時30分過ぎに一時151.55円と日通し安値を更新した。
 この日発表された前週分の米新規失業保険申請件数や10月米購買担当者景気指数(PMI)速報値、9月米新築住宅販売件数が予想より強い内容となり、米長期金利が低下幅を縮小した場面では152円台前半まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。
 なお、植田日銀総裁はワシントンで開催された20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後に会見し、「円安に伴う物価情勢への分析に時間的余裕がある」「円安だけでなく、米経済も含めて全体を見る必要がある」などと発言。また、加藤財務相は「為替市場での過度な変動に注意を払う必要がある」と会合で話したことを明らかにした。

 ユーロドルは4日ぶりに反発。終値は1.0828ドルと前営業日NY終値(1.0782ドル)と比べて0.0046ドル程度のユーロ高水準だった。欧州市場序盤には一時1.0771ドルまで値を下げたものの、前日に付けた7月3日以来の安値1.0761ドルがサポートとして働くと買い戻しが優勢に。NY市場では良好な米経済指標が相次いだものの、米長期金利が低下したため全般ドル売りが進み、5時過ぎに一時1.0830ドルと日通し高値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.01まで低下した。

 ユーロ円は4日ぶりに反落。終値は164.40円と前営業日NY終値(164.69円)と比べて29銭程度のユーロ安水準。ただ、NY市場に限ればもみ合いの展開が続いた。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:151.55円 - 152.83円
ユーロドル:1.0771ドル - 1.0830ドル
ユーロ円:163.81円 - 164.76円

(中村)
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