欧州外国為替市場概況・20時 ユーロドル、強含み

 30日の欧州外国為替市場でユーロドルは強含み。20時時点では1.0834ドルと17時時点(1.0819ドル)と比べて0.0015ドル程度のユーロ高水準だった。フランスやスペイン、ドイツなどユーロ圏主要国の国内総生産(GDP)が市場予想より強い結果となり、ユーロ圏の景気減速懸念が後退した。独各州の10月消費者物価指数(CPI)が軒並み前月から上昇して、22時公表の10月独CPI速報値に対する思惑が広がったこともあり、18時過ぎには一時1.0859ドルまで本日高値を更新。その後は1.0830ドル台までやや押し戻された。

 ドル円は戻りが鈍い。20時時点では152.89円と17時時点(153.32円)と比べて43銭程度のドル安水準だった。対ユーロなどでドル売りが進んだ影響を受けたほか、時間外の米10年債利回りが4.21%台まで低下幅を拡大したことも相場の重しになった。18時前に152.81円まで本日安値を更新すると、昨日安値の152.76円手前でいったんは下げ止まったものの、その後も戻りの鈍い動きが続いている。

 ユーロ円は荒い値動き。20時時点では165.65円と17時時点(165.88円)と比べて23銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下落につれて165.59円の安値まで売りに押されたが、独GDPなどの発表後にユーロ買いが強まると一転して166.20円まで本日高値を更新した。ただ、その後はユーロの買い一服やドル円の戻りの鈍い動きに伴い、再び安値圏まで押し戻された。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:152.81円 - 153.46円
ユーロドル:1.0813ドル - 1.0859ドル
ユーロ円:165.59円 - 166.20円

(岩間)
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