ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、一進一退

 30日のニューヨーク外国為替市場でドル円は一進一退。24時時点では153.25円と22時時点(153.35円)と比べて10銭程度のドル安水準だった。良好な10月ADP全米雇用報告を受けて153.49円まで上昇したものの、一時は4.27%台まで上昇していた米10年債利回りが4.19%台まで低下するにつれて152.87円付近まで下押しした。ただ、9月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数)が前月比で+7.4%と2020年6月以来の伸び率を記録したことで米金利が低下幅を縮めると153.33円付近まで切り返すなど、金利に振らされている展開。

 ユーロドルは底堅い。24時時点では1.0849ドルと22時時点(1.0813ドル)と比べて0.0036ドル程度のユーロ高水準だった。NY勢参入後に1.0808ドルまで下落したが、ポンドドルの一転上昇につれる形で1.0858ドル付近まで反発し、本日高値の1.0859ドルに迫った。
 なお、ポンドドルは英予算案への警戒感から1.2937ドルまで下落していたが、英予算案を通過すると英短期・中期金利が上昇したため1.3043ドルまで急反発した。

 ユーロ円は強含み。24時時点では166.26円と22時時点(165.83円)と比べて43銭程度のユーロ高水準だった。ポンド主導の欧州通貨買いが強まったほか、ダウ平均の上昇なども支えに7月31日以来の高値となる166.45円まで値を上げた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:152.78円 - 153.49円
ユーロドル:1.0808ドル - 1.0859ドル
ユーロ円:165.51円 - 166.45円


(越後)
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