ニューヨーク外国為替市場概況・4日 ドル円、反落

 4日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は152.13円と前営業日NY終値(153.01円)と比べて88銭程度のドル安水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.26%台まで低下すると全般ドル売りが先行。市場では「米大統領選の投開票を明日5日に控える中、米共和党候補のトランプ前大統領の勝利を意識して進んでいたドル買いを巻き戻す動きが出た」との声も聞かれ、21時前に一時151.54円と日通し安値を更新した。
 ただ、10月25日の安値151.46円が目先サポートとして意識されると下げ渋る展開に。200日移動平均が位置する151.57円も重要なポイントとして意識され、3時30分過ぎには152.20円付近まで下げ幅を縮めた。米10年債利回りが4.32%台まで低下幅を縮めたことも相場を下支えした。

 ユーロドルは反発。終値は1.0878ドルと前営業日NY終値(1.0834ドル)と比べて0.0044ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の大幅低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると、21時過ぎに1.0915ドルと日通し高値を付けた。ただ、5日の米大統領選挙など重要イベントを控えて、積極的に上値を追う展開にはならなかった。米長期金利が低下幅を縮めると次第にユーロ売り・ドル買いが出て、6時過ぎには1.0874ドル付近まで下押しした。

 ユーロ円は小反落。終値は165.48円と前営業日NY終値(165.77円)と比べて29銭程度のユーロ安水準となった。ただ、NYの取引時間帯に限れば165.50円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:151.54円 - 152.63円
ユーロドル:1.0845ドル - 1.0915ドル
ユーロ円:165.22円 - 166.03円

(中村)
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