ニューヨーク外国為替市場概況・1日 ドル円、反発

 1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は153.01円と前営業日NY終値(152.03円)と比べて98銭程度のドル高水準だった。10月米雇用統計で非農業部門雇用者数変化が1.2万人増と市場予想の11.3万人増を下回ったほか、過去2カ月分についても下方修正されると米長期金利の低下とともに売りが先行。152円台後半から151.80円付近まで急落したが、アジア時間に付けた151.79円を割れることはなく、米金利が一転して急上昇すると反発。10年債利回りが引けにかけて4.38%台まで上昇幅を拡大したため、5時過ぎには153.09円まで日通し高値を伸ばした。

 ユーロドルは5営業日ぶりに反落。終値は1.0834ドルと前営業日NY終値(1.0884ドル)と比べて0.0050ドル程度のユーロ安水準だった。低調な米雇用統計の内容が伝わると1.0905ドルまで上昇したが、1.09ドル台での滞空時間は短かった。米長期金利が大幅に上昇するなかで戻り売りが優勢となり、取引終了前には一時1.0832ドルまで下落した。
 メキシコペソは売り優勢。米長期金利の上昇を受けて対ドルでペソ安が進んだほか、来週の米大統領選でのトランプ政権誕生に伴う大幅関税への懸念もペソ売りを促した。対ドルでは2022年9月以来の安値となる20.2968ペソ、対円では7.54円まで下落した。

 ユーロ円は反発。終値は165.77円と前営業日NY終値(165.48円)と比べて29銭程度のユーロ高水準だった。ドル絡みの取引が中心となったため欧州序盤からNY市場にかけて上下にやや振れたものの、165円台半ばから166円台前半で方向感を欠いた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:151.79円 - 153.09円
ユーロドル:1.0832ドル - 1.0905ドル
ユーロ円:165.24円 - 166.11円


(越後)
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