ニューヨーク外国為替市場概況・5日 ドル円、続落

 5日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は151.62円と前営業日NY終値(152.13円)と比べて51銭程度のドル安水準だった。本日の米大統領選の結果に注目が集まる中、ポジション調整目的のドル売りが先行。市場では「民主党のハリス副大統領、共和党のトランプ前大統領の支持率は依然として拮抗しており、予断を許さない情勢との見方から、この日は持ち高調整の商いが中心となっている」との声が聞かれた。
 24時発表の10月米ISM非製造業景況指数が56.0と予想の53.8を上回ったことが分かると152.19円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは鈍かった。好調な米10年債入札を受けて米長期金利が低下に転じた影響もあり、5時前には一時151.34円と10月23日以来の安値を更新した。

 ユーロドルは続伸。終値は1.0930ドルと前営業日NY終値(1.0878ドル)と比べて0.0052ドル程度のユーロ高水準だった。市場の関心が米大統領選に向かう中、NY勢が本格参入したあとはポジション調整目的のドル売りが優勢となった。米10年債利回りが低下に転じたこともドル売りを促し、前日の高値1.0915ドルを上抜けて一時1.0937ドルと10月14日以来の高値を付けた。
 なお、米ISM非製造業景況指数が予想より強い内容だったことが分かると、伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。市場では「6-7日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%利下げ予想を動かす内容ではない」との指摘があった。

 ユーロ円は小反発。終値は165.73円と前営業日NY終値(165.48円)と比べて25銭程度のユーロ高水準。24時前に一時165.53円付近まで下押ししたものの、1時30分過ぎには166.04円と日通し高値を付けた。もっとも、そのあとは165.44円付近まで押し戻されるなど、一進一退の動きとなった。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:151.34円 - 152.54円
ユーロドル:1.0873ドル - 1.0937ドル
ユーロ円:165.41円 - 166.04円

(中村)
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