ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、戻り鈍い

 14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は戻りが鈍い。24時時点では155.77円と22時時点(155.99円)と比べて22銭程度のドル安水準だった。10月米卸売物価指数(PPI)が総合・コアともに前年比で予想を上回ったほか、前週分の米新規失業保険申請件数が予想よりも強い内容となったことを受けて米長期金利が上昇すると全般ドル買いが先行。一時156.19円付近まで値を上げた。
 ただ、欧州時間に付けた7月23日以来の高値156.24円が目先レジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利が低下に転じたことも相場の重しとなり、23時30分過ぎには155.52円付近まで下押しした。

 ユーロドルは底堅い動き。24時時点では1.0553ドルと22時時点(1.0536ドル)と比べて0.0017ドル程度のユーロ高水準だった。米PPI発表直後に一時1.0514ドル付近まで売られたものの、米長期金利が低下に転じると買い戻しが優勢に。23時30分過ぎには一時1.0569ドルとアジア時間に付けた日通し高値に面合わせした。

 ユーロ円はもみ合い。24時時点では164.40円と22時時点(164.35円)と比べて5銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.35円 - 156.24円
ユーロドル:1.0497ドル - 1.0569ドル
ユーロ円:163.81円 - 164.67円


(中村)
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