ニューヨーク外国為替市場概況・25日 ドル円、反落
25日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反落。終値は154.23円と前営業日NY終値(154.78円)と比べて55銭程度のドル安水準だった。ただ、NYの取引時間帯に限れば方向感に乏しい展開だった。市場では「米感謝祭ウィークに入り、すでに市場参加者が少なく流動性が低下。薄商いの中、大きな方向感が出にくい面があった」との声も聞かれた。
トランプ次期米大統領は22日、米財務長官に投資ファンド経営者のベッセント氏を指名すると発表。同氏は財政規律を重視しており、トランプ次期政権の政策で財政赤字が急拡大するとの過度な懸念が後退すると、米長期金利が急低下。米金利低下に伴う円買い・ドル売りが先行し一時153.63円付近まで下押しした。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値153.55円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。市場参加者の間ではベッセント氏が米メディアとのインタビューで示した「大型減税などが一番のプライオリティである」「ドルは世界の基軸通貨としての地位を維持していく」との見解をドル高容認と受け止める向きもあり、2時前には154.52円付近まで持ち直した。
もっとも、米2年債入札が「好調」と受け止められると、米長期金利がさらに低下。ドル円にも再び売りが出て154.00円付近まで押し戻された。
ユーロドルは5営業日ぶりに反発。終値は1.0495ドルと前営業日NY終値(1.0418ドル)と比べて0.0077ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると23時過ぎに一時1.0530ドルと日通し高値を付けたものの、2時前には1.0467ドル付近まで押し戻された。ただ、米2年債入札をきっかけに米長期金利が低下幅を拡大すると再び強含んだ。4時過ぎには一時1.0511ドル付近まで持ち直している。ドル円と同様に、NY市場に限れば方向感に乏しい展開が続いた。
ユーロ円は3日ぶりに反発。終値は161.87円と前営業日NY終値(161.24円)と比べて63銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。
本日の参考レンジ
ドル円:153.55円 - 154.72円
ユーロドル:1.0429ドル - 1.0530ドル
ユーロ円:160.99円 - 162.12円
(中村)
トランプ次期米大統領は22日、米財務長官に投資ファンド経営者のベッセント氏を指名すると発表。同氏は財政規律を重視しており、トランプ次期政権の政策で財政赤字が急拡大するとの過度な懸念が後退すると、米長期金利が急低下。米金利低下に伴う円買い・ドル売りが先行し一時153.63円付近まで下押しした。
ただ、アジア時間に付けた日通し安値153.55円が目先サポートとして意識されると買い戻しが優勢に。市場参加者の間ではベッセント氏が米メディアとのインタビューで示した「大型減税などが一番のプライオリティである」「ドルは世界の基軸通貨としての地位を維持していく」との見解をドル高容認と受け止める向きもあり、2時前には154.52円付近まで持ち直した。
もっとも、米2年債入札が「好調」と受け止められると、米長期金利がさらに低下。ドル円にも再び売りが出て154.00円付近まで押し戻された。
ユーロドルは5営業日ぶりに反発。終値は1.0495ドルと前営業日NY終値(1.0418ドル)と比べて0.0077ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると23時過ぎに一時1.0530ドルと日通し高値を付けたものの、2時前には1.0467ドル付近まで押し戻された。ただ、米2年債入札をきっかけに米長期金利が低下幅を拡大すると再び強含んだ。4時過ぎには一時1.0511ドル付近まで持ち直している。ドル円と同様に、NY市場に限れば方向感に乏しい展開が続いた。
ユーロ円は3日ぶりに反発。終値は161.87円と前営業日NY終値(161.24円)と比べて63銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。
本日の参考レンジ
ドル円:153.55円 - 154.72円
ユーロドル:1.0429ドル - 1.0530ドル
ユーロ円:160.99円 - 162.12円
(中村)