東京外国為替市場概況・10時 NZドル、堅調

 27日の東京外国為替市場でNZドルは堅調。ニュージーランド準備銀行(RBNZ)はこの日、政策金利を現行の4.75%から4.25%へ引き下げることを決定。声明文では「来年初めにOCR(政策金利)をさらに引き下げることができると予想」などの見解を示した。金利引き下げは予想通りだったが、一部では75bpの大幅利下げを予想する向きもあったことから、公表後はNZドル買いで反応。対ドルでは0.5877ドル、対円では89.89円まで反発した。

 ドル円はさえない。10時時点では152.91円とニューヨーク市場の終値(153.08円)と比べて17銭程度のドル安水準だった。トランプ次期米大統領の関税強化方針によって投資家がリスクを取りにくい状況が続いており、朝方からリスク回避目的の売りが先行した。昨日安値の152.99円を下抜けると目先のストップロス注文を誘発して、一時152.76円まで下押す場面も見られた。

 ユーロ円もさえない。10時時点では160.39円とニューヨーク市場の終値(160.58円)と比べて19銭程度のユーロ安水準だった。全般にリスク回避の円買いが進んだ流れに沿って、一時160.26円まで売りに押された。

 ユーロドルは10時時点では1.0489ドルとニューヨーク市場の終値(1.0489ドル)とほぼ同水準だった。1.0490ドルを挟んだ水準でのもみ合いとなり、相場は方向感が出なかった。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:152.76円 - 153.23円
ユーロドル:1.0484ドル - 1.0496ドル
ユーロ円:160.26円 - 160.71円

(岩間)
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