28日香港株=反落して始まるか、持ち高整理の売りが重荷

 28日の香港市場は反落して始まるか。前日はハンセン指数が大幅に続伸し、終値ベースで20日以来1週間ぶりの高値を付けたとあって、利益確定売りが出やすい。28日はハンセン指数先物の取引最終日にあたり、米国は感謝祭の祝日で全市場が休場となるだけに、持ち高調整の動きも相場の重荷となりそうだ。

 もっとも、下値は限られると予想する。人民元の対米ドル相場の上昇を受け、新興国市場からの資金流出懸念が後退するだろう。28日早朝のオフショア人民元(CNH)は1ドル=7.24元台半ばで推移し、前日に比べ元高・ドル安が進んでいる。

 27日のNY株式相場はダウ平均が6営業日ぶりに反落し、ハイテク株主体のナスダック総合も5営業日ぶりに反落した。薄商いの中、祝日を控えた利益確定売りが優勢だった。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は中国ネット通販大手のアリババ集団(09988)、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)、中国の新興電気自動車メーカーの理想汽車(02015)が上回って引けた。

(小針)
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