20日香港株=反落して始まるか、ウクライナ緊迫でリスク回避

 20日の香港市場は反落して始まるか。ウクライナとロシアの戦闘激化が警戒され、運用リスクを回避する姿勢を強まると予想する。バイデン米政権がウクナイナに提供したミサイルのロシア国内への攻撃を承認し、ウクライナ軍が19日、ロシア西部に米国が提供したミサイルで攻撃をしたことが確認されたと米『ニューヨーク・タイムズ』が報じた。反発したロシアのプーチン大統領は、核兵器使用の条件が下がったと表明した。

 もっとも、売り一巡後は下げ渋る展開があり得る。前日の米ハイテク株高を受けた買いが香港市場にも入りそうだ。米長期金利の低下も投資家心理を支えるだろう、

 19日のNY株式相場は高安まちまち。地政学リスクの高まりを受けてセンチメントが悪化したが、香港時間21日早朝に2024年8-10月期決算を発表する半導体大手エヌビディアが5%近く上昇した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、大型ネット株のアリババ集団(09988)、テンセント(00700)、美団(03690)、保険株のAIAグループ(01299)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(00005)が上回って終えた。
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