ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、頭重い

 29日のニューヨーク外国為替市場でドル円は頭が重い。24時時点では149.94円と22時時点(150.15円)と比べて21銭程度のドル安水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.19%台まで低下すると円買い・ドル売りが入った。ただ、対ユーロなどでドル買いが進んだ影響を受けたため、一本調子で下落する展開にはならなかった。

 ユーロドルは弱含み。24時時点では1.0552ドルと22時時点(1.0564ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ安水準だった。米感謝祭翌日で米債券・株式・商品市場が短縮取引となる中、ユーロ売り・ドル買いがじわりと強まった。23時30分前には一時1.0546ドルと日通し安値を更新した。

 ユーロ円は軟調。24時時点では158.22円と22時時点(158.62円)と比べて40銭程度のユーロ安水準。日銀が12月に追加利上げに踏み切るとの観測が高まる中、NY市場に入っても円買い・ユーロ売りが入りやすい地合いとなった。24時前には一時158.15円と9月30日以来約2カ月ぶりの安値を更新した。

 カナダドルは下落。9月カナダ国内総生産(GDP)が前月比0.1%増と予想の0.3%増を下回ったことを受けた。米ドルカナダドルは一時1.4046カナダドルまで値を上げたほか、カナダドル円は106.78円と日通し安値を付けた。なお、7-9月期カナダGDPは前期比年率1.0%と市場予想通りの結果となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.54円 - 151.55円
ユーロドル:1.0546ドル - 1.0597ドル
ユーロ円:158.15円 - 159.97円


(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。