欧州マーケットダイジェスト・29日 株高・金利低下・円高
(29日終値:30日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.59円(29日15時時点比▲0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.09円(▲0.52円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0568ドル(△0.0001ドル)
FTSE100種総合株価指数:8287.30(前営業日比△6.08)
ドイツ株式指数(DAX):19626.45(△200.72)
10年物英国債利回り:4.242%(▲0.033%)
10年物独国債利回り:2.088%(▲0.039%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月独輸入物価指数
(前月比) 0.6% ▲0.4%
10月独小売売上高
(前月比) ▲1.5% 1.6%・改
11月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) ▲0.1% 0.3%
10月仏卸売物価指数(PPI)
(前月比) 0.9% ▲0.1%
10月仏消費支出
(前月比) ▲0.4% 0.1%
7-9月期仏国内総生産(GDP)改定値
(前期比) 0.4% 0.4%
11月独雇用統計
失業率 6.1% 6.1%
失業者数変化 0.70万人 2.60万人・改
10月英消費者信用残高
11億ポンド 12億ポンド
10月英マネーサプライM4
(前月比) ▲0.1% 0.5%
11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
(前年比) 2.3% 2.0%
11月ユーロ圏HICPコア速報値
(前年比) 2.7% 2.7%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。東京時間発表の1月東京都区部消費者物価指数(CPI)の生鮮食料品除く総合が予想を上回ったことを受けて、日銀が12月に追加利上げに踏み切るとの観測が高まった一方、米国では米連邦準備理事会(FRB)による12月利下げを織り込む向きが増えている。日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となり、日本時間夕刻には一時149.54円まで値を下げた。
この日は米感謝祭翌日で米債券・株式・商品市場が短縮取引となることから取引参加者が少なく、欧州市場に入ると150.00円を挟んだもみ合いに転じた。売買自体は盛り上がりを欠き、しばらくは方向感に乏しい展開が続いた。
ただ、植田和男日銀総裁が日経新聞とのインタビューで、「(追加利上げの時期について)データが想定通りに推移しているという意味では近づいているといえる」「インフレ率が2%を超え始めているときに一段の円安になれば、それは中銀にとってはリスクが大きい動きとして、場合によっては対応しないといけなくなる」と述べたと伝わると、再び弱含む展開に。3時過ぎに一時149.47円と10月21日以来の安値を付けた。
・ユーロドルは上値が重かった。週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0597ドルと20日以来の高値を付けたものの、買い戻しが一巡すると次第に弱含んだ。欧州中央銀行(ECB)の大幅利下げ観測を背景に独長期金利が約2カ月ぶりの低水準を付けたことなどが相場の重し。11月ユーロ圏HICPコア速報値が予想を下回ったこともユーロ売りを促し、2時前に一時1.0542ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円はさえない展開だった。日銀が12月に追加利上げに踏み切るとの観測を背景に、NY市場に入っても円買い・ユーロ売りが入りやすい地合いとなった。3時前には一時158.04円と9月19日以来の安値を更新した。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。反落して始まったものの、欧米長期金利の低下が相場を下支えすると指数は上昇に転じた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが値上がりした。
・フランクフルト株式相場は続伸。米国株市場が短縮取引で欧州も商いが低調となる中、引けにかけて買いが強まった。11月ユーロ圏HICPコア速報値が予想を下回ったことなどが相場の支援材料。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(2.97%高)やMTUエアロ・エンジンズ(2.94%高)、ドイツ銀行(2.03%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ観測を背景に独国債が買われた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.59円(29日15時時点比▲0.50円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=158.09円(▲0.52円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0568ドル(△0.0001ドル)
FTSE100種総合株価指数:8287.30(前営業日比△6.08)
ドイツ株式指数(DAX):19626.45(△200.72)
10年物英国債利回り:4.242%(▲0.033%)
10年物独国債利回り:2.088%(▲0.039%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
10月独輸入物価指数
(前月比) 0.6% ▲0.4%
10月独小売売上高
(前月比) ▲1.5% 1.6%・改
11月仏消費者物価指数(CPI)速報値
(前月比) ▲0.1% 0.3%
10月仏卸売物価指数(PPI)
(前月比) 0.9% ▲0.1%
10月仏消費支出
(前月比) ▲0.4% 0.1%
7-9月期仏国内総生産(GDP)改定値
(前期比) 0.4% 0.4%
11月独雇用統計
失業率 6.1% 6.1%
失業者数変化 0.70万人 2.60万人・改
10月英消費者信用残高
11億ポンド 12億ポンド
10月英マネーサプライM4
(前月比) ▲0.1% 0.5%
11月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値
(前年比) 2.3% 2.0%
11月ユーロ圏HICPコア速報値
(前年比) 2.7% 2.7%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は頭が重かった。東京時間発表の1月東京都区部消費者物価指数(CPI)の生鮮食料品除く総合が予想を上回ったことを受けて、日銀が12月に追加利上げに踏み切るとの観測が高まった一方、米国では米連邦準備理事会(FRB)による12月利下げを織り込む向きが増えている。日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となり、日本時間夕刻には一時149.54円まで値を下げた。
この日は米感謝祭翌日で米債券・株式・商品市場が短縮取引となることから取引参加者が少なく、欧州市場に入ると150.00円を挟んだもみ合いに転じた。売買自体は盛り上がりを欠き、しばらくは方向感に乏しい展開が続いた。
ただ、植田和男日銀総裁が日経新聞とのインタビューで、「(追加利上げの時期について)データが想定通りに推移しているという意味では近づいているといえる」「インフレ率が2%を超え始めているときに一段の円安になれば、それは中銀にとってはリスクが大きい動きとして、場合によっては対応しないといけなくなる」と述べたと伝わると、再び弱含む展開に。3時過ぎに一時149.47円と10月21日以来の安値を付けた。
・ユーロドルは上値が重かった。週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが先行すると一時1.0597ドルと20日以来の高値を付けたものの、買い戻しが一巡すると次第に弱含んだ。欧州中央銀行(ECB)の大幅利下げ観測を背景に独長期金利が約2カ月ぶりの低水準を付けたことなどが相場の重し。11月ユーロ圏HICPコア速報値が予想を下回ったこともユーロ売りを促し、2時前に一時1.0542ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円はさえない展開だった。日銀が12月に追加利上げに踏み切るとの観測を背景に、NY市場に入っても円買い・ユーロ売りが入りやすい地合いとなった。3時前には一時158.04円と9月19日以来の安値を更新した。
・ロンドン株式相場は小幅ながら3日続伸。反落して始まったものの、欧米長期金利の低下が相場を下支えすると指数は上昇に転じた。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、ハルマやセイジ・グループなど情報技術セクターが値上がりした。
・フランクフルト株式相場は続伸。米国株市場が短縮取引で欧州も商いが低調となる中、引けにかけて買いが強まった。11月ユーロ圏HICPコア速報値が予想を下回ったことなどが相場の支援材料。個別ではインフィニオン・テクノロジーズ(2.97%高)やMTUエアロ・エンジンズ(2.94%高)、ドイツ銀行(2.03%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。ECBの利下げ観測を背景に独国債が買われた。
(中村)