ニューヨーク外国為替市場概況・2日 ドル円、続落

 2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は149.60円と前営業日NY終値(149.77円)と比べて17銭程度のドル安水準だった。11月米製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値や11月米ISM製造業景況指数が市場予想を上回り、米長期金利は上昇したが支えとはならず、日銀の早期利上げ観測が一段と高まるなかでクロス円とともに売りが優勢に。その後に米金利が上昇幅を急速に縮めると、先週末安値の149.47円を下抜けて10月16日以来の安値となる149.08円まで売り込まれた。市場の流動性が悪く、値が振れやすかった面もあった。
 もっとも、一巡後はショートカバーが入り149.80円手前まで持ち直した。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「12月の利下げ支持に傾いている」と発言したことで149.20円台まで再び下げる場面があったが、下値は限られた。

 ユーロドルは反落。終値は1.0498ドルと前営業日NY終値(1.0577ドル)と比べて0.0079ドル程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測や仏政局不安の高まりから売りが強まった。良好な米指標を受けて米長期金利が一時上昇したことも嫌気され、一時1.0461ドルまで下落した。ただ、米金利がその後に上昇幅を縮めたため次第に買い戻しが入り、ウォラーFRB理事のハト派発言で1.0516ドル付近まで切り返した。
 なお、バルニエ仏首相は不人気の予算案の一部を採決なしで議会を通過させるため、憲法上の手段を行使した。これに対して極右・左派の両野党は内閣不信任案に賛成する意向を表明。4日にも採決し可決される見通しとなっている。

 ユーロ円は続落。終値は157.05円と前営業日NY終値(158.41円)と比べて1円36銭程度のユーロ安水準だった。対ドルを中心に円高が進んだ流れに沿って156.38円まで値を下げた。また、ポンド円は188.48円、豪ドル円は96.28円、NZドル円は87.64円まで下値を広げた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:149.08円 - 150.75円
ユーロドル:1.0461ドル - 1.0589ドル
ユーロ円:156.38円 - 158.64円


(越後)
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