東京外国為替市場概況・12時 人民元、軟調

 3日の東京外国為替市場で人民元は軟調。昨日、中国10年債利回りは心理的節目2%を割り込むなど22年ぶりの低水準を記録し、本日も一時1.98%台とさらに低位で推移。中国の経済停滞による金利低下が元売りを促し、人民元(CNH)は対ドルで昨年11月上旬以来の水準7.3148元まで元安・ドル高推移。対円では20.49円まで下押した。

 ドル円は上値を広げた。12時時点では149.86円とニューヨーク市場の終値(149.60円)と比べて26銭程度のドル高水準だった。人民元主導のドル高が支えとなった。一時149.99円と、150円目前までじり高の動き。ただ、その後は149円後半で小休止。

 ユーロドルは上値が重い。12時時点では1.0489ドルとニューヨーク市場の終値(1.0498ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ安水準だった。やはり対人民元のドル強含みが影響しており1.0482ドルまでユーロ安・ドル高と、小安く推移する場面があった。

 ユーロ円はもみ合いが継続。12時時点では157.19円とニューヨーク市場の終値(157.05円)と比べて14銭程度のユーロ高水準だった。人民元相場の影響で対円・対ユーロでともにドルが買われるなか方向感が出ず、157円前半の動きが続いた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:149.50円 - 149.99円
ユーロドル:1.0482ドル - 1.0502ドル
ユーロ円:156.94円 - 157.31円

(関口)
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