ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、急落

 3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は急落。24時時点では148.78円と22時時点(149.68円)と比べて90銭程度のドル安水準だった。韓国では、野党が国政を麻痺させているとして尹錫悦大統領が非常戒厳を宣布した。これをきっかけに韓国ウォンが急落し、リスクオフの円買いが活発化。節目の149円を割り込み、一時148.65円と10月11日以来の安値を付けた。もっとも、10月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が予想を上回る結果だったことで149円台を回復している。
 なお、韓国国会では警察官が入り口を封鎖し、野党議員らの入場を阻止している模様。戒厳令司令官のパク・アンス陸軍大将は「すべてのメディアと出版社を管理下に置く」「国会および政党の活動を禁止する」との命令を下しており、国内は混乱に陥っている。

 ユーロ円も急落。24時時点では156.50円と22時時点(157.28円)と比べて78銭程度のユーロ安水準だった。韓国の政局不安を背景に円が全面高の展開となり、ユーロ円は156.39円、ポンド円は188.21円、豪ドル円は96.36円、NZドル円は87.53円まで売り込まれた。

 ユーロドルはもみ合い。24時時点では1.0518ドルと22時時点(1.0507ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ高水準だった。円絡みの取引が中心となったため1.05ドル台前半での推移が続いた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:148.65円 - 150.24円
ユーロドル:1.0481ドル - 1.0531ドル
ユーロ円:156.39円 - 157.98円


(越後)
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