ニューヨーク外国為替市場概況・2時 ドル円、神経質

 3日のニューヨーク外国為替市場でドル円は神経質な動き。2時時点では149.12円と24時時点(148.78円)と比べて34銭程度のドル高水準だった。10月米JOLTS求人件数の上振れを受けたドル買いは続かず、韓国リスク(尹大統領による戒厳令宣言)を嫌気して再び148円後半で弱含んだ。しかしながら、そこから一転して149.52円付近まで反発。韓国で開かれた臨時国会で「戒厳令解除の決議案」が満場一致で可決されると、リスク回避の巻き戻しが進んだ。もっともその後、同国の防衛当局者の発言として「非常戒厳は維持される」が伝わると、再び149.10円割れまで売られている。

 ユーロ円は下げ幅を縮小。2時時点では156.84円と24時時点(156.50円)と比べて34銭程度のユーロ高水準だった。韓国混乱によるリスク回避の動きで、9月17日以来の安値となる156.18円までユーロ安・円高が進んだ。しかしながらその後、韓国当局者による「必要に応じ市場に無制限の流動性を供給する」との表明や、同国議会による「戒厳令解除の決議案」の可決を受けて円売り戻しが強まった。一時157.16円前後まで持ち直している。一巡後は再び上値を切り下げるも、156.70円台では下げ渋った。

 ユーロドルは底堅い。2時時点では1.0517ドルと24時時点(1.0518ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。ユーロ円が下値を試したタイミングで1.05ドルを割り込むも直ぐに大台を回復。その後はユーロ円の反発にも支えられて、1.05ドル前半でじり高となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:148.65円 - 150.24円
ユーロドル:1.0481ドル - 1.0531ドル
ユーロ円:156.18円 - 157.98円


(小針)
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