東京外国為替市場概況・12時 ドル円、戻り限定的

 5日の東京外国為替市場でドル円は戻りが限定的。12時時点では150.32円とニューヨーク市場の終値(150.59円)と比べて27銭程度のドル安水準だった。中村日銀審議委員の「消費者物価(除く生鮮食品)前年比で2025年度以降は2%に届かない可能性」などの発言が伝わり、早期利上げがやや遠のいたとの予想で150.68円前後まで円売り・ドル買いとなった。しかし、さらに下落幅を縮小する動きにはならず失速。中村日銀審議委員は日銀内ではハト派とされており、サプライズとなるような内容でもないとの見方もできた。

 ユーロ円も戻りが限られた。12時時点では158.14円とニューヨーク市場の終値(158.30円)と比べて16銭程度のユーロ安水準だった。中村日銀委員の発言で円売りに傾いた場面で158.40円付近まで戻した。しかしドル円同様に長続きせず下押し。ただ、ユーロドルの持ち直しはやや支えになった。

 ユーロドルは小高い。12時時点では1.0520ドルとニューヨーク市場の終値(1.0511ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。強い方向感はないが、対円でドルの戻りが鈍いなか、もみ合いレンジをやや上放れ。大きな値動きではないが、1.0523ドルまで小幅に上値を広げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.19円 - 150.78円
ユーロドル:1.0508ドル - 1.0523ドル
ユーロ円:157.91円 - 158.49円

(関口)
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