ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、頭重い

 11日のニューヨーク外国為替市場でドル円は頭が重い。24時時点では152.13円と22時時点(152.65円)と比べて52銭程度のドル安水準だった。注目の11月米消費者物価指数(CPI)が市場予想通りの結果となり、17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が更に高まると米長期金利が低下。指標発表直後には一時152.82円と11月27日以来の高値を付けたものの、すぐに失速し151.93円付近まで下押しした。

 ユーロドルは24時時点では1.0501ドルと22時時点(1.0503ドル)と比べて0.0002ドル程度のユーロ安水準だった。米CPI発表後には一時1.0537ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0539ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。欧州中央銀行(ECB)の利下げ継続観測もユーロの重し。

 ユーロ円は上値が重い。24時時点では159.76円と22時時点(160.33円)と比べて57銭程度のユーロ安水準。22時30分過ぎに一時160.66円と日通し高値を付けたものの、23時30分過ぎには159.57円付近まで押し戻された。ドル円につれた動きとなった。

 カナダドルは強含み。カナダ銀行(BOC)はこの日、政策金利を現行の3.75%から0.50%引き下げて3.25%にすることを決めたと発表。市場の予想通りとなった。ただ、声明では前回の「経済が最新の予測とほぼ一致するよう推移すれば、政策金利をさらに引き下げる予定」との文言を「今後、政策金利のさらなる引き下げの必要性を1つずつ判断していく」に変更。市場では「想定よりもややタカ派的だった」との受け止めから、カナダドル買いが優勢となった。米ドルカナダドルは一時1.4120カナダドルまで下落したほか、カナダドル円は107.74円付近まで値を上げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.02円 - 152.82円
ユーロドル:1.0487ドル - 1.0539ドル
ユーロ円:158.67円 - 160.66円


(中村)
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