12日香港株=上値重いか、中央経済工作会議開催で様子見

 12日の香港市場は上値の重い展開か。中国指導部が来年の経済政策の方針を決める中央経済工作会議が11日に開幕したとみられており、内容を見極めたい投資家が様子見姿勢を強めそうだ。これに先立って開かれた中央政治局会議では、2025年の金融政策を「適度に緩和的」とする方針が示されている。

 一方、11月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想と一致し、年内の追加利下げ期待が高まっていることはプラス材料。前日のNY市場でハイテク株主体のナスダック総合は3日ぶりに大幅反発し、取引時間中と終値の史上最高値を更新。初めて20000ポイントを上回って終了しており、香港市場でもハイテク・グロース株が買われる展開がありそうだ。

 11日のNY株式相場は高安まちまち。ユナイテッドヘルスの大幅安が重しとなりダウ平均が下落した一方、ナスダック総合とS&P500は3日ぶりに反発した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)はHSBC(00005)や美団(03690)、テンセント(00700)、アリババ集団(09988)が香港終値を上回って引けた。
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