11日香港株=方向感に乏しいか、中国の中央経済工作会議を前に様子見

 11日の香港市場は方向感に乏しい相場か。中国指導部が来年の経済政策の方針を決める中央経済工作会議が11-12日にも開かれると伝わった。2025年の経済成長目標や追加の景気対策を見極めたいとして、様子見ムードが広がると予想する。

 香港時間きょう夜に発表される11月の米消費者物価指数(CPI)も注目の材料。米連邦準備理事会(FRB)が17-18日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)では、0.25%の追加利下げが予想されている。CPIで米インフレの鈍化が示されれば、FRBは利下げを続けやすくなる。

 10日のNY株式相場はダウ平均が4日続落し、S&P500とナスダック総合も続落した。決算が予想を下回ったオラクルが6%超下落したことや、中国当局の独占禁止法違反での調査が嫌気されたエヌビディアが前日に続いて2%超下落したことが指数を押し下げた。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)とテンセント(00700)、銀行株のHSBC(00005)、金鉱株の紫金鉱業集団(02899)が香港終値を上回った半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス(00003)、保険株のAIAグループ(01299)が下回って引けた。
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