ニューヨーク外国為替市場概況・11日 ドル円、3日続伸
11日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。終値は152.45円と前営業日NY終値(151.95円)と比べて50銭程度のドル高水準だった。欧州時間に伝わった観測報道をきっかけに日銀が追加利上げを急がない可能性が意識されて、円売り・ドル買いが優勢となった。
注目の11月米消費者物価指数(CPI)は市場予想通りの結果となった。指標発表直後には一時152.82円と11月27日以来の高値を付けたものの、一部ではCPIが上振れすれば17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げが見送られる可能性も指摘されていただけにすぐに失速した。23時30分過ぎは151.93円付近まで下押しした。もっとも、米長期金利が結局上昇したため全般ドル買いが優勢になると、152.72円付近まで持ち直している。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では17-18日のFOMCで0.25%の利下げを予想する確率はCPI発表前の86%台から95%近くまで上昇した。
ユーロドルは4日続落。終値は1.0496ドルと前営業日NY終値(1.0527ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ安水準だった。米CPIの結果が伝わると一時1.0537ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0539ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。「欧州経済の不透明感などを背景に欧州中央銀行(ECB)が来年にかけて利下げを続ける」との観測も相場の重しとなり、1時前に一時1.0480ドルと日通し安値を更新した。
なお、明日12日のECB定例理事会では0.25%の利下げ予想が大勢を占めている。
ユーロ円は小幅ながら3日続伸。終値は160.01円と前営業日NY終値(159.97円)と比べて4銭程度のユーロ高水準。22時30分過ぎに一時160.66円と11月27日以来の高値を付けたあとは159.57円付近まで下押しする場面もあったが、すぐに160円台前半まで持ち直した。ドル円につれた動きとなった。
カナダドルは上昇。カナダ銀行(BOC)はこの日、政策金利を現行の3.75%から0.50%引き下げて3.25%にすることを決めたと発表。市場の予想通りとなった。ただ、声明で「今後は、追加利下げの是非について会合ごとに判断していく」と表明し、緩和ペースの減速を示唆するとカナダドル買いが優勢に。米ドルカナダドルは一時1.4120カナダドルまで下落したほか、カナダドル円は107.91円まで値を上げた。
本日の参考レンジ
ドル円:151.02円 - 152.82円
ユーロドル:1.0480ドル - 1.0539ドル
ユーロ円:158.67円 - 160.66円
(中村)
注目の11月米消費者物価指数(CPI)は市場予想通りの結果となった。指標発表直後には一時152.82円と11月27日以来の高値を付けたものの、一部ではCPIが上振れすれば17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げが見送られる可能性も指摘されていただけにすぐに失速した。23時30分過ぎは151.93円付近まで下押しした。もっとも、米長期金利が結局上昇したため全般ドル買いが優勢になると、152.72円付近まで持ち直している。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」では17-18日のFOMCで0.25%の利下げを予想する確率はCPI発表前の86%台から95%近くまで上昇した。
ユーロドルは4日続落。終値は1.0496ドルと前営業日NY終値(1.0527ドル)と比べて0.0031ドル程度のユーロ安水準だった。米CPIの結果が伝わると一時1.0537ドル付近まで値を上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0539ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速した。「欧州経済の不透明感などを背景に欧州中央銀行(ECB)が来年にかけて利下げを続ける」との観測も相場の重しとなり、1時前に一時1.0480ドルと日通し安値を更新した。
なお、明日12日のECB定例理事会では0.25%の利下げ予想が大勢を占めている。
ユーロ円は小幅ながら3日続伸。終値は160.01円と前営業日NY終値(159.97円)と比べて4銭程度のユーロ高水準。22時30分過ぎに一時160.66円と11月27日以来の高値を付けたあとは159.57円付近まで下押しする場面もあったが、すぐに160円台前半まで持ち直した。ドル円につれた動きとなった。
カナダドルは上昇。カナダ銀行(BOC)はこの日、政策金利を現行の3.75%から0.50%引き下げて3.25%にすることを決めたと発表。市場の予想通りとなった。ただ、声明で「今後は、追加利下げの是非について会合ごとに判断していく」と表明し、緩和ペースの減速を示唆するとカナダドル買いが優勢に。米ドルカナダドルは一時1.4120カナダドルまで下落したほか、カナダドル円は107.91円まで値を上げた。
本日の参考レンジ
ドル円:151.02円 - 152.82円
ユーロドル:1.0480ドル - 1.0539ドル
ユーロ円:158.67円 - 160.66円
(中村)