東京外国為替市場概況・17時 ドル円、上げ幅拡大

 19日午後の東京外国為替市場でドル円は上げ幅拡大。17時時点では156.47円と15時時点(155.23円)と比べて1円24銭程度のドル高水準だった。注目された植田日銀総裁の会見では「来年の春闘などの情報も必要」と発言すると、1月の利上げの可能性もさらに後退したと市場は捉え円売りが進行した。また、据え置きによる為替の影響についても「注意深く見ている」とは述べたが、「輸入物価の対前年比は落ち着いている」などと複数回の質疑に対して回答した。市場は、日銀総裁は円安についてさほど懸念していないと捉えたことで7月23日以来となる156.77円まで上げ幅を大きく広げた。

 ユーロドルは小幅高。17時時点では1.0394ドルと15時時点(1.0381ドル)と比べて0.0013ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円が買われたことで16時過ぎには1.0409ドルまで買われたが、大きく上値を広げる勢いは現時点ではない。

 ユーロ円は強含み。17時時点では162.65円と15時時点(161.15円)と比べて1円50銭程度のユーロ高水準だった。総じてドル円に連れた動きになり162.97円まで強含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.44円 - 156.77円
ユーロドル:1.0348ドル - 1.0409ドル
ユーロ円:159.86円 - 162.97円


(松井)
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