東京外国為替市場概況・17時 ドル円、上値が重い

 20日午後の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。17時時点では156.82円と15時時点(157.04円)と比べて22銭程度のドル安水準だった。欧州通貨に対してドルが売られると16時半前には156.79円まで下がったが、すぐに157円台を回復するなど方向感のない動き。ただ、現時点ではやや上値が重く、17時前には156.77円まで弱含み日通し安値を更新している。

 ユーロドルは底堅い。17時時点では1.0382ドルと15時時点(1.0366ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ高水準だった。トランプ米次期大統領が自身のSNSのTruthSocialで「EUに対し、わが国の石油とガスを大量に購入することで、対米赤字の穴埋めをしなければならないと伝えた。そうでなければ、ずっと関税だ」と発表すると、11月22日以来となる1.0343ドルまで弱含んだ。ただ、欧州勢が本格参入すると一転ユーロ買いが優勢になり1.0385ドルまで買い戻された。

 ユーロ円は下値支えらえる。17時時点では162.82円と15時時点(162.79円)と比べて3銭程度のユーロ高水準だった。トランプ氏のSNSが発表されるとユーロドルの下落に連れて162.35円まで弱含んだが、下値も支えらえた。欧州入り後にはユーロは対ドルだけではなく、対クロスでも買いが優勢になると163円手前まで買い戻しが入った。なお、ユーロポンドは0.8307ポンドまでじり高。11月の英小売売上高が市場予想よりも弱かったこともあり、ユーロ買い・ポンド売りを促した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:156.77円 - 157.93円
ユーロドル:1.0343ドル - 1.0385ドル
ユーロ円:162.35円 - 163.66円


(松井)
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