ロンドン為替見通し=12月製造業PMI改定値のネガティブサプライズに要警戒か

 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、12月の仏・独・ユーロ圏の製造業PMI改定値、ポンドドルも同月の英製造業PMI改定値に注目する展開となる。

 12月の仏・独・ユーロ圏・英の製造業PMI改定値は、速報値の景況感の分岐点50を下回る水準が予想されており、景況感のさらなる悪化が警戒されている現状では、下方修正というネガティブサプライズに警戒しておきたい。

 また、昨日付けで、ロシアの国営ガス会社ガスプロムがウクライナを経由したロシア産天然ガスの欧州向け供給を停止したことで、欧州のエネルギー安全保障の懸念が強まっている。
 今後の欧州の景況感悪化やエネルギー価格の上昇要因となることが警戒されるため、ユーロの上値を抑える要因となる。

 ラガルドECB総裁は、昨日、「欧州中央銀行(ECB)は2025年に2%のインフレ目標を達成に期待」とハト派的な見解を述べていたが、本日も、ECB高官の突発的な発言には警戒しておきたい。

 地政学リスクに関しては、1月20日のトランプ次期米大統領の就任に向けて、ウクライナ戦争、中東(イスラエル、シリア、イラン)の紛争の新たな展開を見極めて行くことになるため、突発的なヘッドラインには警戒しておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.0401ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:163.68円(日足一目均衡表・転換線)
・ポンドドル:1.2644ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ポンド円:198.96円(2024/12/30高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0240ドル(2022/11/22安値)
・ユーロ円:161.87円(日足一目均衡表・雲の下限)
・ポンドドル:1.2476ドル(2024/12/20安値)
・ポンド円:195.31円(200日移動平均線)


(山下)
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