ロンドン為替見通し=凪相場になるか、独スイス休場・英は短縮取引

 本日の欧州では、ドイツやスイス市場が休場。欧州金融の中心地である英国も短縮取引になっている。経済指標や要人の講演なども予定されていないことでトレンドを作る値動きを期待するのは難しいが、流動性の悪化が懸念され、通常よりも振幅が激しくなるリスクには警戒したい。

 昨年末には、取引最終日が29日だったこともあり、東京市場を含め多くの市場が休場ではなかった。よって取引最終日にはロンドンフィキシングにかけては商いが増え、フィキシングに向けて多くの通貨が動意づいた。しかしながら、昨日の値動きを見ると、円がらみを含めてフィキシング玉は前日に前倒しをして決裁していた可能性もあり、本日は多くを期待するのは難しいか。

 ただ、本日のアジア市場では東京、ニュージーランドが休場となっているにも関わらず、ドル円は約70銭の値幅をもって動いている。欧州時間でも市場の間隙をついて動意づく可能性もあることには警戒しておきたい。

 なお、正月明け2日も欧州からは12月の欧州各国の各種購買担当者景気指数(PMI)の改定値、3日には独雇用統計などが発表される程度で、市場が本格的に動意づくのは1月の第2週からになりそうだ。

・想定レンジ上限
 ユーロドル:21日移動平均線1.0464ドル。
 
・想定レンジ下限
 ユーロドル: 11月22日つけた年初来安値1.0335ドル。


(松井)
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