東京外国為替市場概況・12時 ドル円、底堅い

 6日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。12時時点では157.71円とニューヨーク市場の終値(157.26円)と比べて45銭程度のドル高水準だった。東京仲値後の下押しも157.49円付近までに留め、その後は157円半ばで下げ渋る展開が続いた。軟調な日経平均が重しとなる場面もあったが、時間外の米10年債利回りの高止まりを支えに再び157.70円台まで上昇した。
 なお、植田日銀総裁の発言「今年も金融緩和度合い調整するタイミングは今後の経済金融物価情勢次第、様々なリスクに留意必要」などが伝わっている。

 ユーロ円はしっかり。12時時点では162.70円とニューヨーク市場の終値(162.08円)と比べて62銭程度のユーロ高水準だった。売り先行の週明けに作った窓を早々に埋めることができたことで、地合いの強さを確認。弱い日本株に対する反応も限られ、162.76円まで上値を伸ばした。

 ユーロドルは12時時点では1.0316ドルとニューヨーク市場の終値(1.0308ドル)と比べて0.0008ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の買いにもつれて1.0318ドルまでじり高となった。

 カナダドル(CAD)は対ドルで1.4388CAD、対円では109.60円まで強含み。一部報道が「トルドー加首相が今週中にも与党・自由党の党首を辞任する見込み」を伝えた。昨年から辞任は時間の問題とされていた中、ニュースに対して市場はカナダドル買いで反応した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:156.83円 - 157.83円
ユーロドル:1.0295ドル - 1.0318ドル
ユーロ円:161.42円 - 162.76円


(小針)
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