23日香港株=買い先行か、中国が中長期の投資資金取り込みに向けた実施案を発表

 23日の香港市場は買いが先行するか。中国当局への政策期待が地合いを支えそうだ。中国証券監督管理委員会(CSRC)や財政部、中国人民銀行(中央銀行)など6部門は22日、保険資金によるA株投資の比率と安定性を高めるなど、中長期の投資資金取り込みに向けた実施案を共同で発表した。中長期の投資資金取り込みについて中国の国務院新聞弁公室は23日午前に記者会見を開く予定で、中国証券監督管理委員会(CSRC)の呉清主席が出席する。

 一方、トランプ米新政権の対中政策を巡る不透明感が引き続き上値を抑える可能性がある。トランプ米大統領は21日、合成麻薬フェンタニルが中国からカナダとメキシコを経由して米国に流れ込んでいることを理由に、対中追加関税の10%引き上げを検討していると表明した。これに対して中国外務省の毛寧報道局長は22日の記者会見で、「貿易や関税の戦争に勝者はいない」と述べた。ただ、米国との対話に意欲も示した。

 22日のNY市場でダウ平均は3日続伸。オラクルやオープンAI、ソフトバンク・グループが共同で人工知能(AI)インフラに5000億米ドル以上を投資する計画を受けてエヌビディアなどのAI関連株が軒並み上昇したことや、予想を上回る決算や有料会員数が3億人を突破したことなどが好感されたネットフリックスが急伸したことでハイテク株を中心に上昇した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数も3日続伸した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(09988)、美団(03690)、国際金融株のHSBC(00005)などが香港終値を上回って引けた。
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