NYマーケットダイジェスト・22日 株高・金利上昇・円安
(22日終値)
ドル・円相場:1ドル=156.53円(前営業日比△1.01円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.93円(△0.79円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0409ドル(▲0.0019ドル)
ダウ工業株30種平均:44156.73ドル(△130.92ドル)
ナスダック総合株価指数:20009.34(△252.56)
10年物米国債利回り:4.61%(△0.04%)
WTI原油先物3月限:1バレル=75.44ドル(▲0.39ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2770.9ドル(△11.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) 0.1% 33.3%
12月米景気先行指標総合指数
(前月比) ▲0.1% 0.4%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。米10年債利回りが上昇に転じたことなどをきっかけに円売り・ドル買いが先行。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いのフローも観測されると、本日高値となる156.71円まで値を上げた。「マーケットは23-24日の日銀金融政策決定会合での追加利上げをほぼ織り込んでいる」との声が聞かれる中、米国株相場の上昇を好感したリスク・オンの円売りも出た。
・ユーロドルは3日ぶりに小反落。欧州市場序盤には一時1.0457ドルと昨年12月30日以来の高値を付ける場面もあったが、一目均衡表雲の下限が位置する1.0491ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利が上昇に転じたことも相場の重しとなり、一時1.0408ドル付近まで下押しした。
もっとも、NY午後に入ると1.04ドル台前半での狭いレンジ取引に終始した。米長期金利の上昇が重しとなる一方、ユーロ円のユーロ高推移が相場を下支えした。
・ユーロ円は4日続伸。独DAXが連日で史上最高値を更新したほか、米株式市場ではS&P500種株価指数が取引時間中の最高値を更新。投資家がリスク選好姿勢を強め円売り・ユーロ買いが出た。2時30分過ぎには一時163.22円と本日高値を付けた。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時193.01円、豪ドル円は98.34円、NZドル円は88.80円、カナダドル円は109.08円、スイスフラン円は172.80円、メキシコペソ円は7.65円まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、昨年12月10日以来の高値となった。「トランプ米政権による関税強化策は懸念されたほど過激ではない」との見方が広がる中、新政権による経済促進策への期待感が買いを誘った。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸。前日引け後に発表された決算内容が好感されて、ネットフリックスが一時15%近く急騰した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。トランプ米政権の政策でインフレ圧力が高まるとの見方が根強い中、売りが優勢となった。なお、20年債入札が「堅調」だったと伝わると買い戻しが入る場面もあったが、戻りは限定的だった。
・原油先物相場は4日続落。前日の大幅下落の反動から買戻しが先行するも、76ドル半ばでは頭を抑えられた。トランプ米大統領は原油増産の方針を示しており、今後は需給が緩むとの見方が相場の重しとなっている。売りが再び強まると、75.30ドル割れまで下値を広げた。
・金先物相場は続伸。為替でドルが対ユーロなどで弱含むと、割安感が生じたドル建て金は2774ドル台まで買われた。その後にドル安は一服するも、金の下値は限定された。トランプ米政権の政策でインフレ圧力が高まるとの見方は根強く、インフレヘッジとして金に資金が向かったとの声も聞かれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=156.53円(前営業日比△1.01円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.93円(△0.79円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0409ドル(▲0.0019ドル)
ダウ工業株30種平均:44156.73ドル(△130.92ドル)
ナスダック総合株価指数:20009.34(△252.56)
10年物米国債利回り:4.61%(△0.04%)
WTI原油先物3月限:1バレル=75.44ドル(▲0.39ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2770.9ドル(△11.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
MBA住宅ローン申請指数
(前週比) 0.1% 33.3%
12月米景気先行指標総合指数
(前月比) ▲0.1% 0.4%・改
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反発。米10年債利回りが上昇に転じたことなどをきっかけに円売り・ドル買いが先行。ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに絡んだ円売り・ドル買いのフローも観測されると、本日高値となる156.71円まで値を上げた。「マーケットは23-24日の日銀金融政策決定会合での追加利上げをほぼ織り込んでいる」との声が聞かれる中、米国株相場の上昇を好感したリスク・オンの円売りも出た。
・ユーロドルは3日ぶりに小反落。欧州市場序盤には一時1.0457ドルと昨年12月30日以来の高値を付ける場面もあったが、一目均衡表雲の下限が位置する1.0491ドルがレジスタンスとして意識されると失速した。米長期金利が上昇に転じたことも相場の重しとなり、一時1.0408ドル付近まで下押しした。
もっとも、NY午後に入ると1.04ドル台前半での狭いレンジ取引に終始した。米長期金利の上昇が重しとなる一方、ユーロ円のユーロ高推移が相場を下支えした。
・ユーロ円は4日続伸。独DAXが連日で史上最高値を更新したほか、米株式市場ではS&P500種株価指数が取引時間中の最高値を更新。投資家がリスク選好姿勢を強め円売り・ユーロ買いが出た。2時30分過ぎには一時163.22円と本日高値を付けた。
ユーロ円以外のクロス円も堅調だった。ポンド円は一時193.01円、豪ドル円は98.34円、NZドル円は88.80円、カナダドル円は109.08円、スイスフラン円は172.80円、メキシコペソ円は7.65円まで値を上げた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、昨年12月10日以来の高値となった。「トランプ米政権による関税強化策は懸念されたほど過激ではない」との見方が広がる中、新政権による経済促進策への期待感が買いを誘った。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸。前日引け後に発表された決算内容が好感されて、ネットフリックスが一時15%近く急騰した。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。トランプ米政権の政策でインフレ圧力が高まるとの見方が根強い中、売りが優勢となった。なお、20年債入札が「堅調」だったと伝わると買い戻しが入る場面もあったが、戻りは限定的だった。
・原油先物相場は4日続落。前日の大幅下落の反動から買戻しが先行するも、76ドル半ばでは頭を抑えられた。トランプ米大統領は原油増産の方針を示しており、今後は需給が緩むとの見方が相場の重しとなっている。売りが再び強まると、75.30ドル割れまで下値を広げた。
・金先物相場は続伸。為替でドルが対ユーロなどで弱含むと、割安感が生じたドル建て金は2774ドル台まで買われた。その後にドル安は一服するも、金の下値は限定された。トランプ米政権の政策でインフレ圧力が高まるとの見方は根強く、インフレヘッジとして金に資金が向かったとの声も聞かれた。
(中村)